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皆さんこんにちは!
株式会社塗装店はるやま、更新担当の中西です。
今回は、塗装の現場で絶対に押さえておくべき「鉄則」について一般的な市場での動向を基に解説します。
塗装という仕事は、ただ“色を塗る”のではありません。下地の状態、塗料の選定、環境の管理、工程の順守、そして最終仕上げまで、すべてが品質と信頼に直結する技術職です。
美しい塗膜をつくるには、表面の処理が最も重要です。
サビ、油、ホコリを除去するケレン作業
凸凹を均一にするパテ処理・研磨
旧塗膜の浮きや膨れを見逃さない目視検査
ここをおろそかにすると、どれだけ良い塗料を使っても、短期間で剥がれ・ひび割れ・浮きが発生してしまいます。
塗料選びは、以下の3つの視点から判断します。
素材:鉄・コンクリート・木材・プラスチックなど、塗布対象に適合した塗料を選定
使用環境:屋外・高温多湿・潮風地域・化学薬品にさらされる環境など、耐候性や耐薬品性を考慮
目的:防錆・防水・美観・遮熱・抗菌など、求める機能を明確に
これにより、「最適な塗料×正しい工程」=最大の効果が得られるのです。
塗装作業において、天候・環境条件は結果に直結します。
気温5℃未満、湿度85%以上では塗装不可
乾燥不良によるベタつき・白化・ハジキなどの施工不良
風が強い日には塗料の飛散・ムラの原因
特に外壁塗装や屋根塗装では、季節ごとの環境対策が品質維持のカギになります。
塗料には**乾燥時間の指定(指触乾燥・硬化乾燥・重ね塗り可能時間)**があります。
指定より早く重ねると、膨れ・縮れ・ムラの原因に
遅すぎると、密着力が低下して剥がれやすくなる
「急いで仕上げる」ことよりも、「正しく時間を守って仕上げる」ことが、長持ちする塗膜を生みます。
塗装中に周囲へ塗料が飛散しないように保護(養生)するのも重要な仕事です。
マスキングテープ、ビニールシートで丁寧に覆う
作業後には道具・現場の清掃を徹底
「どこを塗ったか分からないくらいキレイ」と言われるのがプロ
養生と清掃が仕上がり以上にお客様の満足度に影響することを忘れてはいけません。
塗装の仕事は、表面を“きれいに見せる”だけではありません。
素材を守り、性能を引き出し、長く美しく保つ――このための工程・知識・技術・心構えが必要です。
そして、信頼される塗装職人・塗装業者であるためには、**「手を抜かない」「ごまかさない」「守るべきことを徹底する」**という当たり前を、当たり前に実践することが最大の鉄則です。
次回もお楽しみに!
株式会社塗装店はるやまでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
株式会社塗装店はるやま、更新担当の中西です。
今回は「塗装」という技術の歴史について一般的な市場での動向を基にご紹介します。
「塗装」と聞くと、建物や車に色をつけるイメージが強いかもしれませんが、実はその役割は美観だけでなく、保護・機能性・信仰・芸術性など多岐にわたります。
塗装は、古代から現代にいたるまで、私たちの暮らしを根本から支えてきた“人類の知恵”でもあるのです。
塗装の起源は非常に古く、紀元前3万年前の旧石器時代、ラスコー洞窟(フランス)に描かれた壁画が最古の塗装行為のひとつとされています。
**自然顔料(赤土・炭・植物の汁)**を動物脂や水に混ぜ、壁に塗ることで色を定着させていた
単なる装飾ではなく、「狩猟の成功を祈願する宗教的な意味合い」もあった
つまり、塗装の始まりは、“願い”と“表現”からスタートしていたのです。
エジプト、ローマ、中国などの古代文明では、塗装は次第に建築や家具、工芸品における装飾技術として発展していきます。
古代エジプト:神殿や棺、壁画に使われた青や金の塗装は、神聖性や永遠の象徴
中国:漆(うるし)の技術が発展。防水・防腐に優れる一方、重厚な美しさも兼ね備えた
ヨーロッパ中世:教会や城の壁画、騎士の盾などにカラフルな塗装が施され、権力や階級を色で可視化
この頃には「塗装」は、美と権威を示す手段として重要視されるようになりました。
18〜19世紀の産業革命は、塗装技術にも革命をもたらしました。
植物油や天然樹脂を使った油性塗料の製造が安定化
金属の機械や船舶などに対する**“防錆・防水”目的での塗装需要が爆発的に拡大**
19世紀後半には、アメリカやドイツで**化学合成顔料・乾燥促進剤(シッカチーフ)**なども登場
この頃から「塗装=美しさ+耐久性」という現代の概念が芽生え始めたのです。
20世紀以降、塗装は「色を塗る」だけではなく、素材の保護・機能性付加・環境配慮・芸術的価値の創出へと用途を広げました。
自動車、飛行機、建築物、家電製品、道路標識、食品容器…
フッ素塗料・遮熱塗料・抗菌塗料・水性塗料など、高度な機能をもった塗装材が次々と開発
塗装はもはや「最終工程」ではなく、「製品の完成度や性能を左右する核」へと進化しています。
塗装の歴史は、宗教や祈りから始まり、権威・美・保護・産業・環境技術へと進化を遂げてきました。
現代の塗装現場では、こうした積み重ねの上に立った技術と責任が求められています。
次回は、塗装工として・塗装業として失敗しないための「鉄則」を、現場視点でお届けします。
次回もお楽しみに!
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