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皆さんこんにちは!
株式会社塗装店はるやま、更新担当の中西です。
目次
今回は「塗装」という技術の歴史について一般的な市場での動向を基にご紹介します。
「塗装」と聞くと、建物や車に色をつけるイメージが強いかもしれませんが、実はその役割は美観だけでなく、保護・機能性・信仰・芸術性など多岐にわたります。
塗装は、古代から現代にいたるまで、私たちの暮らしを根本から支えてきた“人類の知恵”でもあるのです。
塗装の起源は非常に古く、紀元前3万年前の旧石器時代、ラスコー洞窟(フランス)に描かれた壁画が最古の塗装行為のひとつとされています。
**自然顔料(赤土・炭・植物の汁)**を動物脂や水に混ぜ、壁に塗ることで色を定着させていた
単なる装飾ではなく、「狩猟の成功を祈願する宗教的な意味合い」もあった
つまり、塗装の始まりは、“願い”と“表現”からスタートしていたのです。
エジプト、ローマ、中国などの古代文明では、塗装は次第に建築や家具、工芸品における装飾技術として発展していきます。
古代エジプト:神殿や棺、壁画に使われた青や金の塗装は、神聖性や永遠の象徴
中国:漆(うるし)の技術が発展。防水・防腐に優れる一方、重厚な美しさも兼ね備えた
ヨーロッパ中世:教会や城の壁画、騎士の盾などにカラフルな塗装が施され、権力や階級を色で可視化
この頃には「塗装」は、美と権威を示す手段として重要視されるようになりました。
18〜19世紀の産業革命は、塗装技術にも革命をもたらしました。
植物油や天然樹脂を使った油性塗料の製造が安定化
金属の機械や船舶などに対する**“防錆・防水”目的での塗装需要が爆発的に拡大**
19世紀後半には、アメリカやドイツで**化学合成顔料・乾燥促進剤(シッカチーフ)**なども登場
この頃から「塗装=美しさ+耐久性」という現代の概念が芽生え始めたのです。
20世紀以降、塗装は「色を塗る」だけではなく、素材の保護・機能性付加・環境配慮・芸術的価値の創出へと用途を広げました。
自動車、飛行機、建築物、家電製品、道路標識、食品容器…
フッ素塗料・遮熱塗料・抗菌塗料・水性塗料など、高度な機能をもった塗装材が次々と開発
塗装はもはや「最終工程」ではなく、「製品の完成度や性能を左右する核」へと進化しています。
塗装の歴史は、宗教や祈りから始まり、権威・美・保護・産業・環境技術へと進化を遂げてきました。
現代の塗装現場では、こうした積み重ねの上に立った技術と責任が求められています。
次回は、塗装工として・塗装業として失敗しないための「鉄則」を、現場視点でお届けします。
次回もお楽しみに!
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